珈琲の基本!アメリカン・コーヒーってなに?


『 アメリカン・コーヒーについて理解してみよう 』


アメリカン と聞いてどのようなコーヒーを思い浮かべますか?

米国で日常的に飲まれているコーヒーということは推測できますが、
どのようなものなのか よくわからない方も多いと思います。 ← 私


そこで今回は、アメリカン・コーヒーについてまとめます。


アメリカン・コーヒーってなに?


アメリカン・コーヒーとは、


 アメリカでよく飲まれる薄めに入れたコーヒー


のことを言います。

苦味は弱いのですが、酸味が強いのが特徴です。

また、味が薄いのでカフェインが少ないと思われがちですが、
カフェインの量は意外と多いことでも知られています。

普通のコーヒーを お湯で薄めたものが アメリカンコーヒー だと
勘違いされることもありますが、これは 1970年代 に落語家などが


 「 ただの珈琲、お湯で薄めればアメリカン 」


と冗談を言ったことが始まりのようです。

実際は、コーヒー豆の 焙煎 や 挽き方、淹れ方 などで
薄めに作るものを指します。


まず、焙煎 のことを


 ロースト


とも言いますが、米国ではロースト方法が
大きく 8段階 に分かわれています。

そして、アメリカンコーヒーで使われるのは、


 浅煎りの シナモンロースト


や、それよりも 1段階焙煎 を進めた


 ミディアムロースト


です。これらの豆を粗挽きにして、


 パーコレーター ( Percolator )


と呼ばれるポットの抽出器具を使い、多めの水で抽出していきます。

注ぐ際も大き目のカップにたっぷりと注ぎ、
砂糖 や ミルク は入れずにそのまま飲むことが多いようです。

ハリウッド映画などで大き目のカップにたっぷりと
注ぐシーンが頭に浮かぶ方も多いと思いますが、あれですね。

パーコレーターについては 『 パーコレーターってなに? 』 で
まとめますので、こちらを参考にしてください。


ちなみに、この アメリカン・コーヒー という呼び名は
和製英語なので、米国のレストランで注文しても通じません。


 薄めのコーヒーを飲みたいときは  Weak Coffee
 濃いコーヒーが欲しいときは  Strong Coffee



と言えば伝わります。

では、なぜ アメリカン・コーヒー と呼ばれるようになったのでしょう?


アメリカン・コーヒーの由来は?


いろいろな説があるようですが、ひとつは 1964年 に
現在の西新橋にあった喫茶店で、アメリカ帰りの会社員が
日本のコーヒーを何杯でも飲みたいとリクエストしたそうです。

それに応えようと、豆の量を少なくして、大き目のカップに
薄めのコーヒーを淹れ、アメリカのコーヒーに
見立てたからという説があります。

でも、なぜ薄めにコーヒーを煎れて飲むんでしょう?

気になりますよね。実は、この謎はアメリカの歴史に隠されていました。


なぜ米国では薄めのコーヒーを煎れるの?


これは 1773年 に米国のボストンで起きた


 ボストン茶会事件


がきっかけとされています。

ボストンのある マサチューセッツ州 は、
当時イギリスの植民地だったのですが、植民地人は
イギリス本国による植民地政策に不満を募らせていました。

そのひとつに


 茶 法


というものがあったのですが、これは イギリス東インド会社 が
アメリカ植民地での独占販売を認めるという内容のものでした。

この茶法に不満を募らせた植民地人は、イギリスの貿易船に
積まれていた茶箱をボストン港に投げ捨ててしまいます。

これが ボストン茶会事件 です。


この事件から 2年後 に独立戦争が起こるのですが、
茶会事件で 紅茶 の輸入が途絶えてしまったのと、
茶法の反対運動として紅茶の ボイコット が起こったことから、
紅茶の代わりに コーヒー が普及していきます。

そして、紅茶 の代わりに普及したので、
紅茶 に似せて 薄めのコーヒー が作られました。

これが 薄いコーヒー が飲まれるようになった理由です。


現在でもアメリカで コーヒー 好きの人がたくさんいるのは、
この不買運動に由来しているようです。

この辺りまで理解すると、アメリカで薄いコーヒーを
出されたときも楽しみながら飲めるかもしれません。

次回は、『 アメリカーノってなに? 』 です。